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Anna's Movie Review

2010年3月17日 (水)

『シャーロック・ホームズ』

Holmes


ロバート・ダウニー Jr. はカッコいいなぁ。
ジュード・ロウは美形だなぁ。


ロバート・ダウニーJr. は冷静沈着なホームズ像を覆し、
時に情けないくらいダメダメな新たなヒーローを演じています。
でも、そんな所に人間臭さを感じるんですよね。


そんなホームズをスマートにサポートするのはワトソン博士。
「いい加減にしてくれよ~」と言いつつも放っておけない所が
いい奴!二人はお互いの弱点を補っている名コンビです。


そこで、また戻る訳ですよ。
ロバート・ダウニーJr.はカッコいいなぁ。
ジュード・ロウは美形だなぁ。
いいキャスティングだったと思います。


全体的にダークトーンな色彩の映画ですが、
とてもエネルギッシュで見所満載な作品です。
アクションの迫力や時間軸を行き来する見せ方なんかもニクイ。
ガイ・リッチー監督らしさが出ていたと思います。
素直に「面白かった!」と言えるエンターテイメント大作でした。


Annaheart04




2010年3月11日 (木)

『ハート・ロッカー』

Hurt


今年度のアカデミー賞で作品賞&監督賞を含む6部門を獲得した
話題作『ハート・ロッカー』。キャスリン・ビグロー監督が女性初の
監督賞受賞という快挙を達成しましたね!おめでとう!!


初めから最後までタイトな作りで息を呑む展開が続く、この作品。
女性監督だという事を忘れてしまうほど「骨太」な仕上がりでした。
イラクの戦場で爆発処理班として仕事をこなす駐留兵士たちの
日常を描いていますが、「戦争映画」としてではなく「サスペンス」的な
要素が強い印象です。初めから最後まで手に汗にぎる!


私たちの日常からは想像できない非日常な状況。
任務を淡々とこなす彼らにも、ふと我にかえる瞬間があります。
その時に感じる、無力感。
結局、戦争って何の為に争っているんだろう。
自分は何のために命をかけているんだろう。
アメリカに帰還して平和な日常に戻った時の対比も印象的。
そこで映画冒頭の言葉を思い出す。
「戦争は麻薬のようなものだ。」
何のために戦っているんだろうの「何」は一種のアドレナリン
なのか?危険な任務をこなす事で逆に生きている実感を
確認するという心理もあるのかもしれない。


無謀な方法で部下を心配させるウィリアム・ジェームス役は
なかなか面白いキャラクターでした。
戦場では無鉄砲で勇敢な戦士も、家族にみせる顔は
子犬のように繊細。演じたジェレミー・レナーはアカデミー賞
主演男優賞にノミネートしていました。


その他、大物俳優たちが驚くほどチョコっと出演してたのが
驚きでした。ガイ・ピアースが!?レイフ・ファインズが!?
(ドラマ「ロスト」の)エヴァンジェリー・リリーが!?
映画の中で探してみて下さい。


上手く言い表せないけど・・・
大きなシステムに飲み込まれた小さな個人は流れに
従うことしか出来ないのか。
ちょっと不安な気持ちになる映画でした。





Annaheart04



2010年3月 3日 (水)

『しあわせの隠れ場所』

Blind


「現実は小説より奇なり・・・」


ホームレス同然の生活からアメリカンフットボールのプロ選手になった
少年の実話を映画化した『しあわせの隠れ場所』。


冬の日、雨に打たれながら半袖で道をあるくマイケルをリー・アンは
ほっておけない気持ちで車に乗せます。
それがきっかけでマイケルとリー・アンの家族との共同生活が
始まります。肌の色、格差、偏見を越えてマイケルを温かく迎える
家族にゆっくりと心を開いていく少年。
体は大きくてもあどけなさの残るマイケルの顔に笑顔が戻ります。


はっきりと物を言う、しっかり者のリー・アンは妻であり、
母であり、ビジネスウーマンでもあるパワフルな女性。
そんな彼女が優しさと思いやりでマイケルを包み込んでいく姿は
女性の強さを感じさせてくれます。
スクリーンを通してリー・アンを大好きになってしまうのが
サンドラ・ブロックの力!それが映画賞受賞という形で評価されて
いるんでしょうね。オスカーはいかに!?


もう一人キャストの中で嬉しい驚きはカントリーシンガーの
ティム・マッグロウ。今回は本格的な演技初挑戦のようですが
彼の人の良さが滲み出ている役柄でした。


マイケルと家族の末っ子SJの関係がとにかく可愛い!
そして、お姉ちゃんのリリーは美少女!


感動的な物語をわざとらしく語るわけではなく、ユーモアを交えて
気持ち良く見せてくれるので、さわやかな爽快感を与えてくれます。
でも、エンドロールで本人たちの写真を見るとさわやかさより
感動がこみ上げてきて、うるっとしちゃいました。
いい話やんけ~って純粋に思いました。


「現実は小説より奇なり。」
日常の中に存在する奇跡を信じたくなる1本でした。



Annaheart04




2010年2月24日 (水)

『ニューヨーク、アイラブユー』

New_york

『パリ、ジュテーム』のニューヨーク版『ニューヨーク、アイラブユー』は
ニューヨークに住む男女の物語が絡み合うオムニバス映画。
でも、『パリ、ジュテーム』ほど全くストーリーが分かれている訳ではなく
少しずつ登場人物が繋がっていたりします。
ま、どこの街にいても誰が何処で繋がっているか分からない、
といった所でしょうか?

私のお気に入りはナタリー・ポートマンが初監督に挑戦した
幼い女の子と彼女の世話をする男性の物語と、
最後に収録されていた老夫婦の物語が好きでした。


暖かい午後の昼下がり、女の子と男性が仲良くセントラルパークを
お散歩します。緑のキレイな公園を何気ない会話を交わしながら
歩いていく2人・・・この2人の関係は?


長年連れ添った老夫婦。テンポの良くお互いにチャチャいれながら
街を歩き、ビーチへ。口喧嘩が耐えないけど、ふっと2人でいる
幸せをかみ締める・・・そんな一時をぶち壊すのは?


心のドアを大きく開けてニューヨークを感じてみて下さい。
詩を読むように、絵を眺めるように、感覚的にあなたの
好きなシーンを見つけてみて下さいね。



Annaheart04



2010年2月17日 (水)

『恋するベーカリー』

Meryl


『恋するベーカリー』heart04 なんて、ほんわかタイトルが付いているけど
侮るなかれ!この映画・・・R15+指定ですって!
ちなみに原題は『It's Complicated』。
「複雑な」や「入り組んだ」という意味になります。
内容的にはこの方がしっくりくるような・・・。


R15指定なだけあってセクシージョークが満載で、
Sex & The City を彷彿とさせるほど!?
「母」を連想させる大らかなメリルの女性像から
「女」をまざまざと見せ付けられる恋愛模様を見せ付けられると
ちょっと戸惑いがあるかも・・・なんて思ったのも束の間
結局、恋は女性を輝かせる!と気持ちは納得に変わり
いつまでも「女」でいたい!という願望に行き着きました。
だって、メリルが可愛かったんだもんlovely


それにしても現代的なラブコメです。
主人公ジェーンが仕事で成功している大人の女性であったり、
離婚を経ての子持ちの男女の恋愛だったり。
そんな、恋愛事情を下ネタを交えてユーモラスかつ軽快に
描く点は何ともハリウッド的だな、と感じます。
でも、「恋」だけじゃなくて「家族」についても
しっかり触れている所はナンシー・マイヤーズ監督らしさだと思います。


『ダウト』と同一人物とは思えないほどキャピキャピの
メリル・ストリープは最高にチャーミングで、これからも
こういう弾けた役をやってほしい!と思いました。
"too nice"なスティーブ・マーティンも、
やんちゃなアレック・ボールドウィンも可愛かったhappy02heart04


大人の恋愛は"complicated" =色々あって大変なようですが、
恋の魔法は年齢関係なく同じ症状を与えるようですね。



Annaheart04

2009年9月10日 (木)

屋根裏のポムネンカ

この作品を創り上げた想像力と

まだ、私の中に眠っていた子供心に改めて感謝したくなる映画。

そう、あの頃わたしの子供部屋は

ジャングルにも、海底にも、お城の中にもなり得た。

あの想像力をもう1度働かせてみてっっbleahflair

Annaheart04


予告編だけでも観てみて!↓
http://a-a-agallery.org/intheattic/

2009年8月27日 (木)

upcoming movies!

quick timeのHPへ行くと最新映画の予告編を高画質で
観る事ができます。(日本とアメリカのサイトでは観れる
作品が違うみたいです。)先日、久しぶりに覗いたら、
面白そうな映画がいっぱい!!lovely
気になる作品は・・・

『Where The Wild Things Are かいじゅうたちのいるところ』
http://www.apple.com/trailers/wb/wherethewildthingsare/
世界中で愛されている同名絵本の映画化。
絵本の世界観がそのままスクリーンに広がる事を考える
だけでワクワクしてきます。

『Law Abiding Citizen』
http://www.apple.com/trailers/independent/lawabidingcitizen/
ジェラルド・バトラーとジェイミー・フォックス共演!
愛する家族を強盗に殺された男が犯人に軽い刑を与えた
検察官と社会へ報復を決行。
ジェラルド・バトラーの鬼気迫る演技に予告編の地点で鳥肌!
ジェイミー・フォックスの出演作の選び方はセンスあるなぁ、
と思います。

『Alice In Wonderland』
http://www.apple.com/trailers/disney/aliceinwonderland/
ティム・バートン最新作!ジョニー・デップ、
ヘレナ・ボナム・カーターとバートンファミリー大集合です。
ディズニーのマジカルな雰囲気と言うよりは、原作の
サイケデリックな世界観に近そう。

『The Lovely Bones』
http://www.apple.com/trailers/paramount/thelovelybones/
「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズのピーター・ジャクソン監督
最新作。アリス・セボルド(Alice Sebold)による同名小説を
元にした物語。殺された14歳の女の子があの世とこの世の狭間で
自分の家族と自分を殺した犯人を見守る・・・。
原作はベストセラー小説らしいので本を読んでみようかな、
と思ってます。

日本での公開はかなり先になりそうですがwobbly
観たい作品の公開を待つのも、映画の楽しみの一つですよね。
あなたは公開が待ち遠しい映画、ありますか?


Annaheart04

2009年8月19日 (水)

96時間

渋いおじさんリーアム・ニーソンが96時間!大暴れします。

Photo_2

優しそうでしょ?でしょ??
ところがどっこい。かなり機敏に動きます。

2

『娘はどこじゃ!?』の図。

まぁ、こんな事書いてますが、サスペンス色の濃いダークなアクション映画です。
派手なアクション満載ですが、終わった後はスカッ!というよりは
じんわり 「おぉ・・・なかなか面白かったぁ。」と感じる1本でした。

密かにこのセクシーシンガーも出演しています。
downwardlefteye
http://www.youtube.com/watch?v=bTm0yFywr-A

オーストラリア出身のシンガー、ホリー・バランス!
女優業もしているようですが、ちょっとお久しぶりな感じがしますね。


Annaheart04

2009年8月12日 (水)

キャデラック・レコード

黒人のミュージシャンたちがチェスレコードを通じ如何にして
音楽シーンに進出を果たしていったのか・・・
豪華なキャストで綴るスタイリッシュな音楽史
『キャデラック・レコード~音楽でアメリカを変えた人々の物語』

この時代のブルースや音楽を改めて聴きたくなる!
額に汗を滲ませ歌うマッディ・ウォーターズとハーモニカを
吹き鳴らすウォルターはかっこいい!
そして、エタ・ジェイムスの"At Last" は名曲ですね。
It's soooooo romantic! I love it catfaceheart02

スクリーンに登場する伊達男たちも素敵だったけど
女性たちの説得力ある演技も良かったなぁ。

夫を献身的に支え無償の愛を与えるマディの奥さんジェニーバは
女性ならではの強さを持つ良き妻。

奔放で挑発的な歌姫エタ・ジェームス。
強がっている分、本当の感情は歌に吐露していたのかもしれない。

女性として両方に憧れる部分がありますね。
女性のみなさんいかがでしょう?


Annaheart04

2009年7月29日 (水)

そんな彼なら捨てちゃえば?

私、恋愛指南本って結構好きですcatfaceheart01

『男を虜にする50の方法!!』

ってな、感じの見出しが表紙に出てたりすると・・・

「どれどれ・・・catface

と、ついつい手が伸びてしまう smile うししっっ
その通りに行動するかと言われるとそうでもないんですけど、
興味をそそられちゃうんですよね。

映画「そんな彼なら捨てちゃえば?」はまさに恋愛指南本を
映画にした作品。相手が発する「シグナル」の読み方&受け取り方を
女性視点と男性視点で見せてくれます。

Pic

「デートから3日経ったのに、まだ彼から電話が来ないですぅ・・・」
「彼、去り際になんて言ってた?」
「逢えて嬉しかったよ、って」
「なら、電話してくれるわよ~!私の友達なんてデートから11日後に
電話がかかってきたのよ。大丈夫だって!」

と、言ったか言わなかったか・・・coldsweats01
女性って色々、深く読み込んじゃうんですよね。
しゃべる、しゃべる・・・でも、それが楽しかったりnote
それに比べて男性陣は恋愛話を全然しない!!
男性から見たらこの作品の中の女性たちのように
何から何まで話したり、アドバイスを求めたりするのは
不思議な光景なんでしょうか?

あと、ジジ役のジェニファー・グッドウィンは日本の
シンガー&タレントのmisonoさんに似てません?どうでしょう?

Gigi

Annaheart04


2009年6月10日 (水)

ブッシュ

お酒に溺れる彼。
プレッツェルを喉を詰まらせ倒れる彼。
そう、それは元アメリカ大統領のジョージ・W・ブッシュ氏。

決してブッシュ氏を攻撃したいと考えたわけではないと
語るオリバー・ストーン監督のコメントを読んでいると
ブッシュ政権に対する批判というよりは、ブッシュ氏の生い立ちや
人間性に見出したユーモアを描きたかったようだ。

大統領を父に持ち、
名門一家の名前を背負って、
出来のいい弟の存在に劣等感を覚える青年がいかにして
アメリカの大統領に就任したのか。

元アメリカ大統領というヴェールを剥がすと見えてくる
愛嬌があって、野球を愛し、アウトドアでのリフレッシュを好むブッシュ氏は
いたって普通の南部育ちのおじちゃんである。

でも・・・と続けたくなる所もあるけど、そこはオリバー・ストーン監督の
言葉に答えて、そこまでにしておくとしましょう。

『彼のことが理解できた。結果に賛同しかねるが、理解はできた。
と思ってもらえたら嬉しい。』

はい、理解できました。

090325_bush_main

それにしても、ジョッシュ・ブローリンは映画が
進めば進むほどブッシュ氏に似てくる!!
特に声や話し方がそっくり!!

そして、ライス大統領補佐官を演じたタンディ・ニュートン。
今も彼女の大げさながら、ポイントを抑えた演技(というか物まね?)
に思い出し笑いしちゃいます。

Anna

2009年6月 3日 (水)

ターミネーター 4

結論から言うと、非常によく出来たアクション映画sign03
という印象の強い作品でした。

ターミネーターシリーズと言えば、人型のロボットのイメージが
強いところがありますが、今回は様々な姿形をしたターミネーターが
登場し「タミネート(抹消)」されてしまうimpact という恐怖感を煽りますrun
ちょっとマトリックスを思わせる機械デザインのものもあったり。

もともとはジェームス・キャメロンのアイディアから始まった
低予算映画がスタートだった、このシリーズ。
1作目がリリースされたのが84年という事を考えると
「あの時代にこの世界観!さらに骨太なストーリー!」と
今でも驚きますよね。

それに比べて、ストーリーやアイディア的な面から見ると
それ以上の「ひねり」が加えられているかと言うと・・・
「元々のアイディアをキレイに伸ばしました。」って感じかな。

でも、始めの3部作にも描かれていた「未来」が
やっと映像化された所を見ると、映像技術が追いついたんだなぁ、と
今またこのストーリーを描く理由が分かります。

マックG監督はターミネーター・シリーズに大変影響を受けたそうで、
ターミネーターへの愛を随所に感じます。
あの名台詞が出てきたり!!そうした、オマージュ的な要素を
理解するにはターミネーター1&2を観た方が楽しめるかもhappy02

女子たちには登場するイケメン俳優たちにも注目して頂きたいheart02
そして、シュワちゃんは登場するのか・・・しないのか・・・
映画を観て確認するべしgood


Anna


2009年5月28日 (木)

いとしい人

オスカー女優、ヘレン・ハントが10年間温めてきた企画を
監督、主演、製作、脚本を担当し作り上げた意欲作。
チクリとささるリアルな女性の心情を、女性監督ならではの
優しい視点で描いています。

10年かかったとはいえ、やはり今のヘレンだからこそ
丁寧にこのテーマを語れた部分は大きいと思う。
女性にとって「母親になる」と言う事がどれだけの意味を
持つのか考えさせられました。

自分のルーツを辿ると行き着く場所。
そして、自分のルーツを繋げていく存在。

私は恋愛的な要素よりも、主人公のエイプリルと彼女の母親との
距離が縮まっていく姿に心が温まりました。
ベット・ミドラーが愛嬌たっぷりに欠点もあるけど、憎めない母親を
演じていて、また彼女が好きになりましたねwink

脇を固める、マシュー・ブロデリック、コリン・ファース、
トルーディー・エプナー(どこかで観たと思ったら、ドラマSex & The Cityの
マグダ役の女優さんでびっくり!)ら俳優さんたちも役にぴったりだったけど
押さえ気味の演技だった気が・・・。作風のせいかな?

女性特有のテーマを扱っている中にも、ほのぼのとしたユーモアがあったり、
素敵な瞬間はあったけど、先が読めるストーリー展開と
単調なストーリーのリズムにあと一息!という後味が少し残念でした。


Anna


2009年5月22日 (金)

レイチェルの結婚

すっと、その世界に溶け込んだような気持ちにさせてくれる映像。

その理由はホームビデオ風の撮影方法と
俳優さんたちのリハーサルなしで行われた即興演技の産物だ。
これは腕が試されるわけだ!
でも、本当に自然な表情!・・・逆に入り込みやすいものなのかな?
ジョナサン・デミ監督の親交のあるミュージシャンや友人なども
カメオ出演的な形で映画に出ているので、誰が誰なのか
オフィシャルのホームページで見てみると面白いかもpchappy01

また、音楽の取り入れ方も絶妙で、
音楽が映像にそっと寄り添っている感じ。
これは新しい感覚だったなぁ。

キムの家族には悲しい過去がある。
本来はお祝いの席なのにぶつかり合う姿が生々しい家族の姿。

私、ちょっとキュンと胸が痛くなったシーンがありまして・・・
それはキムとレイチェルが喧嘩をしていて、それにお父さんも
巻き込まれて、感情が高ぶった2人が部屋を後にする時、
お父さんは顔をしわくちゃにして、真っ赤で、何も言わずに
手をブンブン振って「いいんだよ。」って伝えようとする。
もしかして、「もう沢山だ。」って思いだったのかもしれないけど。
その一瞬の表情に彼の優しさを感じた。泣いちゃったweep

映画の最後には自分も家族の一員になったような気持ちになり、
一人一人を愛しく感じる自分がいる。

笑いあって、ぶつかって、でも、やっぱり「大好き」って思って・・・
それが家族ってものなのかもしれませんね。


Anna


グラン・トリノ

監督、主演、テーマソングまでマルチに手がける
クリント・イーストウッドは根っからの映画人だ。

ウエスタン映画に出演したいた彼が手で銃の形を作り
「BANG!」なんて言おうものなら渋すぎて痺れるし、
犬のように「がるるるるるぅぅ」としかめっ面で
唸って様になるなんて至難の業だ。

しかも、口がとにかく悪い頑固親父をユーモアを
交えてコミカルに描いちゃう小気味好さまで持ち合わせている。
にくいぜっlovely

彼のように全身全霊を込めて相手を叱ってくれたり、
守ってくれる大人が今の社会には必要だと思う。
今の若い人は叱られ方が分からない人が多いからね。

人種問題、年齢を超えた友情、生と死、家族問題、
若い世代が抱えるいじめなどの悩み・・・
これからのエレメントがバランス良く盛り込まれていて
見終わった後はぐぐっと胸にこみ上げてくる熱い感情がありました。
声を出して泣きたくなるようなcrying

悲しい事件の後、
ウォルトがとった行動とはsign02

それにしても・・・いいトコ取りじゃないですか?ウォルトさん?


Anna



バーン・アフター・リーディング

1枚の怪しげなCD-ROMを巡ってダメダメ人間たちが空回りしまくるtyphoon
簡単に言えばそんな映画なんですが、注目したいのはそんなキャラクターたちの
最終的な着地点とそれを演じる超演技派の俳優たち。

主要キャスト5人は全員アカデミー賞にノミネートされた経験を持っていて
うち3人は見事受賞を果たしているオスカー俳優。
そんな彼らが大真面目におバカキャラを演じきっている姿は痛快です。

映画を彩るユーモアは悪趣味で滑稽ですが、その微妙な笑いのツボと
ラストの展開がもうおかしくて!happy02
始めは比較的ゆっくり進んでいくんですけど、チャド(ブラピ)の衝撃事件から
一揆に加速して最後は・・・

ぐちゃimpactぐちゃimpactぐちゃーーーっっ!!impact

みたいな!

ぇぇええええええsign02sign02coldsweats02

みたいな!!

でも、この映画は観る人の好みで笑えるか笑えないか
大きく分かれると思うんですよね。
私は結構、思い出し笑いとかしちゃったんですけど・・・
隣に座ってた女の子はドン引きしてましたcoldsweats01

それにしても、こんな映画を作れるのはコーエン兄弟だけですよ。
こんなコアなブラックユーモアセンスで大衆的ハリウッド映画を
作ってしまうなんて・・・

あっぱれですな!good


Anna

ミルク

差別や偏見は今も根強く残る問題ですが、
70年代に社会がどれだけ同性愛者たちを邪険に扱っていたかを
目の当たりにすると、分かっていてもやはりショックでした。

そんな中、自身も同じ苦しみを抱えているからこそ
新たなムーブメントを起こしたハーヴィ・ミルクという人物は
アクション映画に描かれるようなヒーローではない、普通の男。
そんな普通の男が「タイム誌が選ぶ20世紀の100人の英雄」に
なるまでをとても丁寧に見せてくれる作品です。

オスカーを受賞したショーン・ペン。
周りのキャストも素晴らしく、あまりにもストーリーそのものに
惹き込まれたので映画の中では「ショーン凄い!」と
あまり感じなかったのですが、最後にハーヴィ自身の写真を
見てビックリしました。顔の作りは似てないのに笑顔はそのまま!
その瞬間にショーン・ペンの俳優としての器の大きさを感じました。

ハーヴィ・ミルクの命は絶たれてしまったものの、彼の勇気が
切り開いた道の影響はあまりにも大きく、そして現在にも
確実に彼の精神は受け継がれていると実感します。

その証拠にこちらもアカデミー賞を受賞した、この映画の脚本家
ダスティン・ランス・ブラックはこう語っています。

『ミルクの一番の功績は、彼の希望の物語が多くの命を救い、
今後も救い続けるだろうと言うこと。僕も救われた一人だ。
今後カミングアウトする子供たちは大勢いる。彼らには同性愛の
ヒーローや、ゲイでも憧れの対象となる人もいることを
知ってほしい。僕はミルクの功績を、この映画が一層深めて
くれると願っている。』

自分も痛みを抱える「普通の男」だからこそ、
みんなのヒーローになれるのかもしれませんね。


Anna





2009年5月21日 (木)

スラムドッグ$ミリオネア

『青春映画』と言うと先の読める王道なストーリー展開が定番。
この作品も振り返ってみると大まかな展開は王道なんだけど、
そう感じさせないのは見せ方が上手いからでしょうか。
スリリングなシーンの切り替わり、心情の切り取り方の
センスがすごく良いgood

主人公の人生を軸にしっかり社会、貧困、宗教問題などにも
触れている点もただの青春映画とは一線を画します。

それにしても子供たちのたくましさと、主人公の一途な情熱に
胸打たれましたね。スラム街を駆け抜ける子供たちは
過酷な環境下でも溌剌としていてしなやかな生命力を感じる。
まるで、サバンナを駆け抜ける豹のような。
曲がってないのよね。まっすぐなの。

今、原作の本(僕と1ルピーの神様)を読んでる途中なのですが原作の方が
ドラマチックで、映画はより青春要素が濃く描かれているようです。
本の中の主人公は映画よりも大人びています。
両方違った魅力があって面白いのでオススメですが、
興味がある方は映画→原作の方が入り込みやすいかもしれないですね。

ちゃんと、監督がボリウッド的要素も入れてくれたので
(エンドクレジットに注目runrunrun
そこはインド映画好きとしてはかなり嬉しかったです。
「わかってる~happy02」的な。

冒頭部分で子供たちのまんまるな瞳に吸い込まれてから
最後まで魅了された映画でした。

Anna

2009年4月20日 (月)

レッドクリフ partⅡ~未来への最終決戦

part Ⅰではダイナミックな戦闘シーンに度肝を抜かれましたが、
part Ⅱでは、より各キャラクターの心理や思惑が細かく
描かれていました。

兵士の数、80万 VS 5万。
どう考えても不利なこの戦いに奇跡は起きるのか?
裏切りがあったり、新たな絆が生まれたり。

今回は前回よりも女性キャラクターがキーパーソンになっていて
嬉しかったですね。芯の強い女性は美しい!

戦いが終焉を迎えた時、豪華なコース料理を平らげたかのような
満足感が得られます。

ここまで、大きなスケールで描いてくれると爽快ですなっっ!!
そして、そのスケール感だからこそ、是非映画館で観る事を
おすすめしますmovieshine

それにしても、part2 リリースまで待ちましたよね。
あ~、スッキリしたhappy02


Anna




 

ウォッチメン

アメリカでは大人向けコミックを Graphic Novel (グラフィック・ノベル)
と呼ぶそうで、「V フォー・ヴェンデッタ」(この作品はウォッチメンと
同じアラン・ムーアが原作者)や、「300」、「シン・シティ」などが
過去にも映画化されています。

深みのある魅力的な物語やキャラクターの宝庫とも言える
グラフィック・ノベルの作品ですが、独特の世界観を持つが故に
熱狂的なファンが多く、映像化はなかなか難しい!

そんな中、「300スリーハンドレッド」のザック・スナイダー監督が
選ばれたのは自然な流れだったのかも。
監督はもちろん、スタッフからキャストに至るまで「ウォッチメン」の
世界観を忠実に描こうとファンたちの声には耳を傾けたとか。
元々、みんなこの作品のファンの人たちが多かったようです。

イヤー、でもね、この映画はね・・・深い!
思った以上に哲学的だったなぁ。

人間的な感情を持った者にヒーローは務まるのか?
例えば、横暴で自己中心的なコメディアン(役名)は
人間の醜い部分がむき出しで人に半ば諦めの感情を抱いている。
反対にドクター・マンハッタンは人間的な感情を超越して
神的な領域に達しているけど、彼と人を結びつけているのは
その人間的な感情のみだったりする。

あぁ、書いてて頭がこんがらがってきた・・・sad

映像は3Dのように浮き出て見えるほどクリアで
残酷な描写をも美しく見せていました。
でもやっぱり私はそういったバイオレントなシーンが
苦手で何度か目をつぶりましたねwobbly
「痛いいたいいたいたいっ」って呟いたりしてました。笑。

時代背景や、キャラクター設定、隠れたテーマなど
掘り下げたらもっと楽しめそうな、この映画。
原作コミックを読んでから、また観たいと思いました。

でもね、ちょっと笑った点がありまして・・・それは・・・
見えてるのよ!ドクター・マンハッタンが!たまに見えてるの!!

「やっぱり人間の領域を超えるとそんな事も気にならないんだろうね・・・

でも・・・

やっぱり・・・

・・・ぷくくくっhappy02

なんて笑ってる私や私の友人たちは神の領域からはほど遠いようです。


Anna






フロスト×ニクソン

向かい合って座る2人の人物。

一人は洗い上げたばかりのシャツにたっぷりの糊をつけて
アイロンをかけたようなパリッとした笑顔を顔に貼り付けた人気司会者。

もう一人はアメリカの歴史上、任期中に唯一、
辞任に追い込まれた元大統領。

フロストはかつての名声を再び手に入れる事ができるのか?
ニクソンを汚名を返上する事ができるのか?
勝てるのはただ一人。

4日間のインタビューの第1日目は明らかにニクソンが有利。
完全にフロストは相手のペースにはまる。
でも、そこで終わらなかったのがこの歴史的インタビューの
面白さ。フロストは4日間を通して“落ち目のテレビ司会者”から
“ジャーナリスト”へと成長する。

舞台を元にしたこの映画は実話をモチーフにしているものの
それを逆手にとった完全なるエンターテイメント作品。
フロストを演じたマイケル・シーンも、ニクソンを演じた
フランク・ランジェラも舞台に引き続き演じた役柄なだけに
キャラクターを熟知している。

それにしても皺1本1本から「気迫」を放出して、
相手を圧倒するニクソンを演じたフランク・ランジェラの
演技は重厚かつ繊細!職人ですな。

鬼が泣いた時、あなたは当たり前の仕打ちだと思うでしょうか?
それとも、同情しますか?


Anna

2009年4月 1日 (水)

イエスマン/YESは人生のパスワード

久々に観るハジけたジム・キャリー。
相変わらずゴムのように伸び縮みする顔の筋肉から
生み出される表情は漫画のキャラクターのようだったけど
彼のぶっ飛んだ演技はもう少しエキセントリックな役柄の
方が引き立つのかもしれない。

爽やかな春風のような相手役のズーイー・デシャネルは
可愛かったし、瞳孔開き気味のイエスマン先生の
講演会には笑いました。
この映画のいい所は観た後、じんわりやる気が沸いてくるところ。
自分の興味のある事には挑戦していかないと!
人生短いんだし!
「YES」という言葉から広がる可能性にワクワクしちゃいます。
「NO」ときちんと言える大人になるのも大事だけど、
「YES」で開ける事の出来る新たな扉は積極的に開けていきたい
と思いました。やってみて失うものはないさ!

Anna

2009年3月24日 (火)

ホルテンさんのはじめての冒険

お弁当の蓋を閉め
熱いコーヒーをポットに注ぐ
皺が刻まれた手と
慣れた手つきから
この作業が長年変わらないルーティーンである事が分かる
不器用で生真面目な主人公は
無口で多くは語らないけど
彼の至る所からしみついて離れない癖や習慣を感じる
それがゆっくり解かれていく過程がなんとも和やかで
ユーモラスに描かれている作品です。
生まれ変わったオッドさんの微笑みは穏やかな喜びで
満たされていました。


Anna

2009年3月15日 (日)

ダウト ~あるカトリック学校で

暗い会場に浮かび上がるリング。
GONG!!! bellimpact 試合開始の合図。
へヴィー級の俳優2人によりガチンコ勝負!

勝利の女神が微笑むのは・・・

フィリップ・シーモア・ホフマンなのか・・・

メリル・ストリープなのか・・・

coldsweats02

この作品の見所は何と言っても、こんなアナウンスが聞こえてきそうな
2人の演技バトル!舞台も学校内がほとんどだし、
街の色味も地味なトーン。脳裏に鮮烈に焼きつくのは
主要キャラクター4人の演技。

今年のアカデミー賞では

メリル・ストリープ 主演女優賞

フィリップ・シーモア・ホフマン 助演男優賞

エイミー・アダムス 助演女優賞

ヴィオラ・デイヴィス 助演女優賞

と見事に4人ともノミネートを果たしている。
やはり、それだけ4人とも一歩も譲らないパフォーマンスを
やってのけた証拠なのでは?

カリスマ性溢れるフリン神父の教えにはぐっと引き込まれる、
なのにシスター・アロイシアスはたった一言で空気を彼女色に
染めてしまう。ヒーッ!怖いshock

アクション映画を観ているくらい迫力満点でした。

それにしても、疑うという意味を改めて考えてしまう。
誰も信じられない・・・
観ている私も「誰が本当の事を言ってるのぉぉぉ????」と大困惑。
きっと、私が間に入ったシスター・ジェイムスの立場だったら
5キロくらいゲッソリ痩せそうshock

最後まで、その謎は深まるばかりだけど私はシスター・アロイシアスは
フリン神父に自分自身への「ダウト」を重ねたのでは?
それは、過去の自分かもしれないし、信仰心かも、はたまた嫉妬心かも。

疑念、思惑、本心・・・情報社会、ネット社会である現代。
こうやって繋げて考えると、さらに怖い。

「ダウト」に始まり、「ダウト」で終わるこの作品。
あなたはこの心理戦、どう読みますか?

Anna

2009年3月 6日 (金)

インクレディブル・ハルク

マーヴェルコミックシリーズの (スパイダーマン、X-MEN、Fantastic Four など)
ヒーローは何処か影がある所が人間臭い。
超人的な力や能力を持っていても悩みがある訳ね・・・
と彼らの弱さや葛藤に親近感を持つけど

やるときゃぁ、やるぜ!pout

と言わんばかりの暴れっぷりは見ていて爽快!

街を破壊しようが・・・

けが人が出ようが・・・

世界救ってるんだから!

キャストやスタッフを一新しての2作目でしたが、
前作を観ていなくても充分楽しめました。

ヒョロッとしたエドワード・ノートン演じるブルース・バナー博士は
周りの人を傷つけるのを恐れ一人で自分の能力と向き合おうと
するわけですよ!彼は孤独なんです。

そんな能力のせいで、思いを寄せるベティとも離れ離れweep
ヒーローも辛いよ!しかも、ベティのお父さんは彼の能力を軍事兵器に
しようとしている将軍なんだも~ん。さながら、ローミージューリーheart03

緑色のマッチョなハルクに変身すると自分をコントロール
できないんだけど、ベティには逆らえない・・・
そりゃ、リヴ・タイラー演じるベティのウルウルな瞳に見つめられ
チェリーcherryのようなプルルン唇をすぼめて

「お願いだから落ち着いて・・・。」

なんて言われたらねぇ。
ハルクも男だからねぇcatface

アクション娯楽映画に求めるスカッとした気分は存分に味わえます。
観て損はなしgood

それにしても、スパイダーマンはビルの狭間を飛び回り、
ゴジラ出没、HAKAISHAは自由の女神の頭をもぎ取るわ・・・
スクリーンの中のニューヨークは災難続きですな。

Anna

2009年3月 5日 (木)

7つの贈り物

【ネタバレ注意】

こんなに悲しい目で、ポロポロと涙を流す
ウィル・スミスは観た事がない。
「観客がこの役を受け入れてくれるか心配だった。」
と言うウィルの言葉を思い出す。
主人公の判断を果たして観客は受け入れる事ができるのか。

彼は自分で自分の運命を決めた。
では、果たして他人が人の運命を決める事ができるのか。
彼自身での決断に対しても、観ていて「これはど~なの?」と
疑問を持つ点があるのに、人は人を裁く事ができるのか。
命の行方を誰かの手に委ねる難しさ。

自分の命の行方は自分の物なのか?
このテーマに関しては映画「海を飛ぶ夢」をオススメしたい。

ロザリオ・ドーソンは明るく純粋な心を持つエミリーを
「優しい子」に留まらない野生的な魅力で演じていたし、
出演は少なかったものの盲目の青年を演じた
ウディ・ハレルソンもいい味出してました。

役に関係なく、私はウィル・スミスが大好き!
でも、大スターで好感度大の彼がベンを演じる事で
このストーリーのテーマは薄れてしまうのでは?なんて思ったりもしました。

いやいや、大スターの彼だからこそ
この作品の持つメッセージをより多くの人に届けられるのでしょう。

Anna

エレジー 


一筆一筆、色を重ねるように
登場人物の思い、欲、孤独が絡み合い
仕上がりはモネの絵のよう。

ごちゃごちゃしそうなほど、一人一人の感情が
丁寧に描かれているのに、全てがキレイにまとまっている
この作品に完敗。ノックアウトpunch

メインキャストのコンスエラとデイビットは映画の中で
よく赤ワインを飲んでいた。
この作品は上質で熟成されたワインのようなラブストーリー。
観た後は余韻にほろ酔い。

愛って甘いだけじゃないのね。
渋い時もあるのね。

その渋さこそに愛の深みが隠れているのかも。

原作者、出演者、監督に乾杯wineshine

Anna