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2010年5月26日 (水)

映画『プレシャス』

Precious


映画を観る前はネガティブな要素にばかり目がいってしまって、
観終わった後は心が沈みそう・・・なんて想像していましたが、
この作品はただ暗いだけの映画ではありませんでした。


16歳の少女プレシャスを取り巻く環境は怒りや憎しみという感情が
常にそばにあるのですが、プレシャスはそのネガティビティに
向かっていくわけでもなく、立ち向かっていくわけでもなく、
それらを自分に取り込んで内に留めておくような女の子。
それでも、驚くほどピュアで夢見る事は止めていない。
目を背けたくなるような冷たい現実も彼女の回想シーンで
陰と陽のバランスがとれていました。
人の夢見る力って・・・とてつもない原動力ですよね。


この作品はキャストが秀逸ですが、1番圧倒されたのは
やはりプレシャスの母親メアリーを演じたモニーク。
鬼のような形相でプレシャスに虐待を続ける激しさと、
「私が何をしたっていうの?」と涙を浮かべる脆さ。
メアリーも寂しい少女時代を送り、教育もろくに受けず、
自分を愛せずにいるのではないか?
彼女の境遇は映画の中では語られていませんが、
そんな想像をさせ、同情さえも感じさせてしまう説得力。
映画賞総なめの結果も納得です。


「希望」とは誰かに与えられるものではなく、環境も関係ない。
いつも自分の中に見出すことのできるものだと教えてくれる
力強い作品でした。



Annaheart04



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